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退避地域内…家の中で窓を閉めて [放射能対策]

福島第一原発の半径20~30キロ圏内の住民に指示された屋内退避。どんな点に注意して過ごせばいいだろうか。

 まず、大気中に浮遊している心配がある放射性物質を屋内に入れないことに気を配る必要がある。窓やドアを閉め、換気扇も止める。

 洗濯物は室内に干すのが無難だ。水道水を飲むのは問題がないが、管理する行政側の発表に注意を払っておく。机の上などに長期間放置した飲食物は食べない。

 急病時や買い出しなど外出の必要は出てくる。放射線の健康被害に詳しい医療放射線防護連絡協議会の菊地透総務理事は「帽子をかぶり、レインコート、長靴の姿で外出する。帰宅時は帽子などは室内に持ち込まず、外に置いたままにして再度の外出時に使えばいい」と注意点を話す。皮膚は出さないようにして、余裕があればマスクは1日ごとに交換しよう。帰宅後は顔と手を洗い、うがいをする。

 放射性物質を含んでいる心配があるため、雨には出来るだけ当たらないようにする。ぬれた衣服は通常通りに洗濯しても、被曝の心配はない。傘を再度使うのも問題はない。

 屋内退避が続くと、精神的苦痛が増す心配もある。菊地氏は「神経質になりすぎる必要はない。必要以上に外気を取り込まないよう、注意していれば十分」と話している。

 中越地震などの被災地でたびたび診療を行ってきた長岡赤十字病院(新潟県長岡市)内科の藤田俊夫医師も「屋内退避や避難所生活では、インフルエンザなどの感染症と、不安や不眠など心の病が問題になる」と話す。避難所でせきや発熱などの症状が表れたら、感染拡大を防ぐためにも、医師、看護師などに早めに相談することをすすめる。屋内退避も同様だ。

 心の病気を防ぐには、「とにかく思ったこと、胸の内を外に向かって話すことだ」という。藤田医師は「避難所では保健師らに悩みを聞いてもらうことが出来るはず。屋内退避の住民も、家族同士で心がけて話をするのがいい」とすすめている。


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